【ホワイトニングと象牙質知覚過敏症】対応と予防について覚書

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ホワイトニングと象牙質知覚過敏(以下、知覚過敏)について、覚えておきたい記事を読んだので、まとめました!

ホワイトニングとは歯を白く漂白することですが、デメリットとして知覚過敏(しみる症状)があります。

私もオフィスホワイトニングをした後は歯がしみて痛くて、他のことが何もできないぐらいでした…

ホームとオフィスホワイトニングどちらも施術後は約50%、知覚過敏が発生すると言われているそうです。

オフィスホワイトニング後、24時間、
ホームホワイトニング後2〜4時間程度、この知覚過敏の症状は続くと言われています。

象牙質知覚過敏の予防と対処法

施術側の対応

◆施術前

・オフィスホワイトニング前にエアーで知覚過敏が疑われる部位をチェック

・クラックが原因で知覚過敏が発生している場合もある。

・楔状欠損はCR充填を行なっておく

・軽度であれば、知覚過敏抑制剤を塗布する

知覚過敏抑制剤はホワイトニング剤の浸透を妨げてしまうものが多いが、MSコートHysブロックジェルは漂白効果を妨げることができるそうなので、施術前に塗布しておくことで、術中の疼痛を防ぐことができます。

◆術中に痛みを訴えた場合

クラックや象牙質露出が原因の場合が多いので、一旦、施術を中断して、ホワイトニング剤を取り除き、痛みのある部位にMSコートを塗布後、その周りに再度、ホワイトニング剤を塗布する。

薬剤は周りから浸透するのでホワイトニング剤を知覚過敏部に直接塗らなくてもOK。

◆施術直後からの痛みには

・MSコートの塗布やトレーにヒスケアジェルを入れて装着することにより、疼痛を緩和する。

・術後に鎮痛剤を投薬する場合も。

併せて、メルサージュヒスケア(歯磨剤)を使用してもらうと、ほぼ疼痛ケアができるらしい。

オフィスホワイトニング直後はエナメル小柱間質の有機成分がフッ化物が取り込まれやすい状態になるので、高濃度フッ素を使用すると歯質の強化に繋がります。

ホームホワイトニングは脱着後に痛みを生じることが多く、一度痛みを伴うと次の装着をためらうことも多いので、カウンセリング時から知覚過敏の発生と2回目の疼痛は軽度になることを説明しておく。

MSコートHysブロックジェルの使用法

ジェルタイプでシリンジからダイレクトにピンポイント塗布ができ、こすり塗り不要。
アプリケーターや光照射不要なので使いやすそう。
30秒待たないといけませんが…
光照射した方が早いんかな?

・クラック部や歯肉退縮部にホワイトニング前に塗布することで予防効果あり。

・塗布後30秒後には浸透する。
・施術後の疼痛にも塗布することで効果がある。

クラック部はその部分だけ塗布し、ホワイトニングを行う。

従来のMSコートとの違いはカリウム塩を配合し、フッ化物とカリウム塩を含んだ保護皮膜を形成する。神経線維周辺のカリウムイオンの増加が神経伝達物質の阻害に有効と報告されているそうです。

メルサージュヒスケア/ジェルの使用法

術後ケアに有効なメルサージュヒスケア

知覚過敏に有効な硝酸カリウムと乳酸アルミニウム、フッ化物濃度が1,450ppmと高濃度が配合されており、再石灰化やむし歯の予防にも効果があります。

ジェルタイプもあり、特にホームホワイトニング直後にホワイトニングトレーに直接ジェルを入れて装着すると、疼痛の緩和になります。

ホームホワイトニングのトレーを持っていればこのような使い方もできます。

液漏れしないホワイトニングトレーの作成法

ホームホワイトニングの作成方法です。
1mmの溝を掘ることと長めにカットすることがコツですね。
今度からはこのやり方で作成しようと思います!

•印象は歯肉頬移行部まで採得する。

•歯頸部の歯牙側を歯頸ラインに沿って、エバンスで1mmぐらいの溝を掘る。(この溝が液漏れを防ぐ)

•レザボア(液溜まり)を付与する。

•バキュームフォーマーでトレーを圧接する。•トレーのカットラインはストレートカットで歯頸部から7〜8mm下にする。唇舌側ともに。舌側もこれぐらいの方が舌感が良い。

まとめ

ホワイトニング後の疼痛はよくあることなので、しっかりと事前説明が必要です。

MSコートHysブロックジェルはホワイトニング時に有効なので、使用してみたい!

知覚過敏抑制効果のある歯磨剤はたくさんあるが、メルサージュヒスケアは業界内でも高評価!

私も使用したことがあるが、知覚過敏抑制効果はあまり感じられず…。(シュミテクト等ほかの歯磨剤も)フッ化物濃度は高濃度なので、普段使いにもおススメ!

ホワイトニング施術時の知覚過敏ケアは必須なので、しっかり覚えておきたい!

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