【虫歯になる食べ物とは?】ほとんどの人が知らない虫歯の原因は甘いものだけはない!

むし歯
患者Qさん
患者Qさん

甘いものをたくさん食べると

むし歯になりやすいんじゃないの?

DH T子
DH T子

むし歯の原因は甘い食べ物だけじゃないよ!

 

甘いものを食べるとむし歯になると思っておられる方はたくさんいると思います。
しかし、むし歯の原因となる食べ物は甘いものだけではありません。

今回はむし歯の原因となる食べ物、また原因にならない食べ物についてまとめました!

むし歯の原因について

まずどのようにむし歯になるのか?
むし歯の原因については、こちらに詳しく書いています!

【むし歯の原因は何?】多くの人が知らない歯磨きより大切なこと

原因はむし歯菌です。人間の口腔内に必ずいて、歯の表面についています。
糖分を分解して、酸を放出し、歯を溶かします。
糖分が口の中に入ることで、むし歯になります。

では、むし歯の原因である糖分の含まれた食べ物はどんなものがあるでしょうか?

ほとんどの食べ物は糖が含まれています。
甘いものだけではなく注意するべき食べ物や飲み物はこちらです。

注意するべきむし歯になる食べ物や飲み物

果糖→野菜や果物などに含まれる

注意!砂糖不使用の100%ジュースも果糖は含まれています。

乳糖→牛乳、ヨーグルトなどの乳製品

炭水化物→でんぷんは唾液中の消化酵素、アミラーゼにより分解されてブドウ糖になります。

注意!スナック菓子も炭水化物です。

スポーツドリンクや脱水予防に飲む経口補水液にも糖は含まれています。
0カロリーのものも糖が含まれています。

酒類
ビール、日本酒、酎ハイ、ワイン

健康に気を遣っている方も注意!
健康食品にも注意が必要です。
プロテイン、酢、青汁(割り方に注意)
ヤクルトなど睡眠の質向上ドリンク

トローチも砂糖が入っているので注意!

むし歯にならない食べ物や飲み物

ほとんどの食べ物がむし歯になることが分かりましたが
むし歯にならない食べ物はあるのでしょうか?

水、お茶、ブラックコーヒー、ストレートティー、無糖のもの

これらはむし歯にならないものです。

注意!ブラックコーヒーにミルクを入れたカフェオレ、ミルクティーは乳糖を含むのでむし歯になります。

お酒にもむし歯にならないものがあります。

蒸留酒、焼酎、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、テキーラ

しかし、割り方には注意してください。
ロック、水割り、炭酸水で割る場合はむし歯のリスクはありませんが、砂糖入りの炭酸水や果汁で割るとむし歯のリスクになります。

ガムやタブレットはほとんど代用甘味料を使用していますが、原材料に砂糖が入っていたりします。
むし歯にならないガムは歯医者さんにも売っているところが多いこちらの3種類です。

キシリトールガム、ポスカ、リカルデント

こちらのフリスクはむし歯にならないそうです。

シュガーレス、ノンシュガー、無糖、糖類ゼロ、の表記に注意

「シュガーレス」、「ノンシュガー」、「無糖」、「糖分ゼロ」等の糖類が含まれていない表示をする場合は、糖類の含有量が0.5g/100g(飲料は0.5g/100ml)以下である必要があります。
全く砂糖が入っていない訳ではありません。

無糖のものを摂っていると思っても、実際は無糖ではない場合があるので注意です!

というわけで

ほとんどの食べ物はむし歯になります。
ほとんどの人はそのことを知りません。

知っていても、知らず知らずのうちに糖を摂取しているかもしれません。

実はむし歯になる食べ物

むし歯にならないと思っていても…
実はむし歯になる食べ物もあるので、注意が必要です。

歯医者さんが作ったチョコレート

キシリトールはむし歯になりませんが、他に保存料など、炭水化物が入っているので、むし歯を予防するチョコはむし歯になります。

衝撃ですね…

脱灰と再石灰化

お口の中では脱灰と再石灰化が起こっています。

一口食べただけでもお口の中は酸性に傾き、30分から1時間ぐらいかけて、唾液の力で中性に戻ります。これが再石灰化です。

歯の脱灰時間は少し食べただけでも30分ぐらいです。

クリアランス

脱灰時間は食べ物の性状によっても変わります。
唾液の自浄作用で食べ物がなくなる時間をクリアランスといいます。

チョコやキャラメルのクリアランスは15〜45分なので
脱灰時間が延長します。

30分+延長時間で
チョコやキャラメルは45〜75分間の脱灰時間ということになります。

このように食品の種類によってむし歯になりやすさが変わります。
スナック菓子も歯に付着しやすいので、クリアランスは長いです。

再石灰化の時間があればむし歯は進みません。
ちびちびだらだらとずっと食べてると再石灰化の時間はありません。

食べ方の工夫を

だらだらと食べ続けていることが、むし歯にとってよくない食べ方です。
同じ量でも一気に食べるとむし歯になりません。

寝る前の飲食は危険!
寝ている間は唾液量が少なくなるので、寝る前1時間以内の飲食は危険です!
もちろん寝る前に牛乳を飲むのもリスク大です。

歯磨きしても再石灰化は起こらない

再石灰化は唾液の働きによって起こります。
歯磨きをしても、再石灰化は起こりません。

では、むし歯にとって歯磨きは何のためにするのか?

歯磨きはプラーク減らすためと歯から食べ物をなくすためにします。
飲食直後ささっと、寝る前にしっかり磨いてプラーク量減らしましょう。

むし歯になりやすい職業

ずばりシェフやパティシエさんです。

味見したりする職業はむし歯のリスクが高いので注意です。
特に甘いものを味見するパティシエはハイリスク!

でも職業柄、仕方ないですよね…

対応策としては
いち早く糖を取り除くために歯磨きをする。できなければ、うがいをする。
フッ素などで耐酸性を上げる。
唾液量を増やす。

どうしてもハイリスクで味見が必要な場合は、こういったことを実践されると、リスクを減らすことが可能です。

まとめ

むし歯になりやすい食べ物についてまとめました。

ほとんどの食べ物は口に入れるとむし歯の原因になりますので、食べる頻度や回数や時間や食品の種類、性状を考慮することでむし歯予防になります!

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