【歯周病の原因】1番の原因は歯垢(プラーク)!その他に原因はあるの?

歯周病

日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病です。
歯周病の原因は歯に付いているネバネバした汚れ、歯垢(プラーク)です。

毎日の歯磨きで落としているのは、このプラークで、プラークは細菌の塊です。

このプラークが歯周病の1番の原因ですが、このプラーク以外の原因についてもまとめました。

歯周病の原因4つはこちら

プラークコントロール

歯周病の1番の原因はプラーク(細菌の塊)です。
この塊の中に歯周病の原因となる菌がたくさん棲んでいます。

プラークコントロールとはプラークをコントロールすること。

具体的にはプラークの除去や付着の予防、口の中の環境を正常に保つことです。

どうやってプラークを除去するとかというと、プラーク除去の仕方は大きく2つに分けられます。

歯科医院でのクリーニング(スケーリングやPMTCなど)をプロケア
毎日の歯みがきのことをセルフケア

歯医者さんで定期的にプロケアを受けられている方は一般的に年に3〜4回、多い方だと6回以上受けていると思います。

一般的に1日に2〜3回は歯を磨いている方が多いと思います。
1年365日、1日3回歯を磨くとすると年間で1,095回
そのうちの3〜6回プロケアを受けたとしても、毎日の歯磨きに回数で勝るものはありません。

普段の掃除と一緒ですね。年に何回かプロに大掃除をしてもらっても、毎日汚れは溜まっていき、自分でも掃除しないと、また汚れていきます。
スキンケアも一緒です。エステに通っていても、毎日のケアを怠っていたら、キレイになりませんよね。

つまり、毎日の歯磨き(自分自身のプラークコントロールの確立)が何よりも大事!

患者Qさん
患者Qさん
 

じゃあ、毎日歯磨きをきちんとしていたら

歯周病にならないの?

DH T子
DH T子

自分自身できちんと磨けているかはわからないので、

プロにチェックしてもらう必要があるよ!

プラークコントロールで大事なことは
自分自身の歯磨きスキルを向上させること+定期的にプロケアを受ける
特にセルフケアが重要!

これができていないと知らないうちに、歯周病が進行しているかもしれません…

感染

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

口の中には700種類ぐらいの細菌がいるとされています。
その多くいる細菌の中にレッドコンプレックスと呼ばれる細菌がいます。

レッドコンプレックスとは、歯周病の発症原因とされている細菌で、歯周病に罹患している方の大半からこれらが検出されます。
歯周ポケット内の細菌叢を病原性の違いによって6つに色分けした細菌ピラミッド↓
その中で最も病原性が高いといわれている細菌の種類(赤の部分)のこと。

レッドコンプレックスには、P.gingivalis、T.forsytia、T.denticolaが含まれます。
細菌検査では、レッドコンプレックス(とくにP.gingivalis)の有無によって、病原性の高い歯周炎かどうかを判定します。

ちなみに読み方は
P.gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)P.g菌
T.denticola(トレポネーマ・デンティコーラ)T.d菌
T.forsytia(タンネレラ・フォーサイシア)T.f菌

覚えられないんですよね…特にT.f菌が…

レッドコンプレックスを覚える時はゴレンジャーを想像すると覚えやすいですね。

P.gingivalis、T.forsytia、T.denticolaは赤レンジャーです。
ピラミッドの頂点で主役で1番強いです。
中でもP.g菌に感染している人は重度の歯周病の方に多いと言われています。

では、この細菌たちはどこからくるのか?

感染です。

10代半ばから20代前半に感染します。
P.g菌は18歳頃からお口の中に定着を始めることがわかってきています。
ちなみに20代に感染しなければ歯周病の感染リスクを減らせます。

家族間や親密な関係での感染に注意!

感染経路は唾液感染が濃厚。
キスなどによる直接感染、家族間での日常的な間接感染、他人と食べ物を介した偶発的唾液感染など。20代に感染しなければ歯周病の感染リスクを減らせる

20代は歯周病菌に感染していない人とお付き合いしないとダメですね〜

患者Qさん
患者Qさん

ん?力?歯周病と何の関係があるの?

そう思われる方がほとんどだと思います。

咬合性外傷と言って、特定の歯に過大な力がかかることによって、歯周組織(歯の周りの組織)が損傷を受けることで、2つに分類されています。

一次性咬合性外傷
正常な歯周組織を有する歯に過大な咬合力(噛む力)が加わる場合
二次性咬合性外傷
歯周組織の支えが減少した歯に咬合力が作用して起こる損傷

に分類されますが、現在では特に分類せずに用いられています。
歯周炎と咬合性外傷を合併している複合性咬合性外傷が多く、歯周炎により炎症が起こっているところに異常な咬合力がかかると急速に破壊が進行すると言われています。

炎症+力で歯周病は進行するので、力がかかっていても、炎症がなければ、損傷は少なくて済む

力も歯周病の原因の1つですが、プラークコントロールがしっかりできていれば、力の影響は少なくすることができます。

医原性

この医原性という言葉ですが…

医療行為が原因となって起こる病気や障害のことです。

ここでの医原性というのは、歯科医院に通ったことがあるにも関わらず、歯周病の検査をしていないとか、歯磨き指導を受けていないということです。

適切な検査や指導を歯周病が進行する前に受けていれば、防ぐことができたかもしれないということですね…

歯科医院によって治療スタイルはさまざまですが、初めての来院で歯周病の検査や全体のチェックをして、現状の問題点や必要な治療、将来的なリスクまでしっかり診てくれる歯科医院が良いと思います。

中には歯周病の検査が痛くて嫌という方もおられますけどね…

しっかり歯周病の検査や歯磨き指導をしてくれる歯科医院に通いましょう!

まとめ

歯周病の原因についてまとめました。

1番の原因はダントツでプラークコントロール!
その中でもセルフケアが重要!つまり歯を磨かないと!

いろいろな歯ブラシを使ってみて、自分に合う歯ブラシを見つけてください♪

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