【超音波スケーラーの動かし方について】本体の動きと動かし方

歯周病

日常臨床に使用している歯科衛生士も多いと思う、超音波スケーラーの動かし方について!

私も毎日使用している超音波スケーラー!

側方圧をかける必要がないので、軽く持ってフェザータッチであてるだけで効率良く歯石が除去できます。

今回は動かし方についてまとめました。

本体の動き方と種類について

超音波スケーラーにはピエゾ式とマグネット式があり、いずれも25,000~50,000 Hz/秒程度の周波数の超音波振動を利用するものです。

ピエゾ式

ピエゾ式を使用している方が多いと思います。

この2つの大きな違いは、チップの動き方です。

ピエゾ式の超音波スケーラーは、超音波が横に振動します。リニアストローク(縦運動)

超音波スケーラーをピエゾ方式で使用する場合は、チップは側面の1面のみを使用し、チップの先端から2mmが歯に接するように操作します。 また、操作を行うときの角度は、歯面に対して約0度から15度の角度で操作を行います。 

角度が付きすぎると歯石が取れなかったり、根面を傷つけてしまう可能性があるため、必ずこの作業角度を守るようにしてください。

マグネット式

有名なのはキャビトロン。

振動の動きはエプティカルストローク(楕円運動)。

チップ全周が使用可能なため、スケーリングの際に歯面へのチップの当て方や角度を気にせず使用可能です。

初心者でも使いやすいらしいのですが、私は今まで使ったことがないので、わかりません…

チップの先端は円ではなく、楕円に回るので、縦と横の幅の違いから、チップの全周は使用可能だが、どの面も同じようには使えないので、あて方に注意。

一般的にはマグネットの方が使用しやすく、楕円運動で振動が分散され、痛みが少ないと書かれているものが多いです。

マグネットは歯面に点接触、ピエゾは歯面に面接触できるので、ピエゾの方が歯石除去効率は良さそうです。

マグネット式を使ったことないので、使用感をお伝えできないのが残念です。

動かし方

続いて動かし方です!

あまり意識したことがなかったので、まとめました。こちらの3つの動かし方です。

・スウィーピングモーション ・ペッキングモーション ・イレージングモーション

スウィーピングモーション

大きく横に振幅させるように動かす方法。

【適応症例】

歯肉縁上の歯石や浅いポケット

ペッキングモーション

歯石が付着しているところに上から叩く、つつくように動かす方法。

【適応症例】

硬い歯石

イレージングモーション

ポケット内に挿入し、細かくジグザグに動かしながら少しずつ上に引き上げるように動かす方法。

【適応症例】

深いポケット

以上、超音波スケーラーの動かし方まとめでした!

メンテの時はほぼスウィーピングモーションで動かしていますね。

しかし、3つとも無意識に使っている、動かし方です。

超音波スケーラーはメンテ、歯周治療に必須ですので、正しい当て方と動かし方を理解しましょう!

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